急に心が崩れたとき
人事異動があってから2週間。
余白なく仕事をしていたら、急に心がダウンする瞬間がやってきた。
気づいた時には、自分の心の中も頭の中も仕事のことで侵されていた。
寝ても寝ても眠い。
やたらリアルな仕事の夢を見るようになった。
リアル過ぎて、現実なのか夢なのか分からなくなった。
寝ていても仕事のことで頭がいっぱいだった。
頑張って仕事をこなしても、何度も追いついてくる。
やってもやっても終わらない。
私のキャパ以上の仕事があるんだから、当たり前だった。
それでもいい子でいたかった私は上司に怒られない範囲のKPIをこなして、その場しのぎの仕事をした。
誰のためにもなっていない仕事をやり続けた。
それでも、まだまだ仕事が私を追いかけてくる。
息継ぎせずに、逆流する海の中をもがきながら泳いでいるような感覚。
頑張っても頑張っても前に進まない。
そして、例のおじさんからは、「なんでそんなに時間かかってるの?俺手伝おうか?」と言われる。
頭からバケツで水をかけられた気分だった。
もうどうしようもできなかった。
息ができなくなって、上司に相談をした。
「お前ならできる」
勇気をもって相談をした。
でも言われてしまった。
「お前ならできる」
複雑な気持ちだった。
感情を外に出すことが苦手な私は、我慢することに慣れ過ぎていた。
だからYESの許容範囲が人より広い。
人よりも表面的に許容できる物事の範囲が広いけど、NOな部分はどう頑張ってもNO。
私は最後の切り札のNOを上司に訴えたつもりだった。
でも上司にはそれは伝わらなかった。
もっと頑張れる
今を我慢すればもう少し楽になるから
そんなようなことを言われた。
もちろん、上司は私と一緒に業務上やらなくていいことも決めてくれた。
でも私には根本的な解決にはなっていなかった。
この時初めて、もう会社にいるのイヤかもそう思った。
思い返せばいつもそうだった
いつもいいように利用されることが多かった。
私はあまり悪い面に目を向けないから、文句を言わずにポジティブに仕事を受け取ってきた。
それにつけこんでか周囲は私に必要以上のことを任せることが多かった。
自分がイヤと言わないのが悪い。
それは分かっているけど、他人軸で生きてきた私は嫌われるのが怖くて
「もう無理です」
の一言が言えなかった。
目に見える仕事だけじゃなかった。
気難しい社員のご機嫌とりに、喧嘩した社員同士の間にたって話合いを進める役割、退職する社員に送る寄せ書きや花束の手配とか。
成果にならない心だけがすり減らされる雑務を任されることも本当に多かった。
私に頼めば断らない。
めんどくさいことでもうまくやってくれる
そんな風に思われていた。
本当はそんなことばっかりするのは嫌だったけど、やっぱり私は
嫌われるのが怖くてイヤと言えなかった。
だからめんどくさいことばかり引き受けてしまうようになっていた。
私って何のために働いてるんだろう・・・
心のバランスが崩れた時、この疑問に行き着いた。
こんなにも嫌な思いをして、私は何のために働いているんだろう。
お金のため?
人から嫌われないため?
世間体のため?
私はなんで苦しむ為に1日の3分の1の時間を仕事に使ってるんだろう・・・
働くことってそんなに大切・・・?
仕事だからこんなに苦しいの?
仕事だから我慢しないといけないの?
このまま同じように30年も働き続けたら私の人生、どうなっちゃうんだろう。
楽しくない
苦しすぎる
今の私って、死ぬときこんな人生でよかったて思えるんだろうか・・・。
この状況から一刻も早く
抜け出したい
でもどうすればいいか
分からない・・・・
たいしてやりたいことがない。
これまで仕方なく働いてきてしまった
ただそれだけ。
会社を辞めたい
でも
辞めても何をやっていいか分からない・・・・
退職する勇気もでない。
もう色んな思いが
頭の中でごった返した。
その日の夜、大切な友人と食事の約束をしていた。
案の定、仕事が終わらず食事の約束を1時間も遅刻した。
その日最後、上司に業務終了報告のメールを送った。
ただ定型文を送るだけ。
それだけなのに急に涙が出てきて止まらなくなった。
こんなことの為に、大切な友人との食事に遅刻して、私何やってるんだろう・・・
どうしたらいいかすら分からない・・・
誰に話せばいいんだろう。
答えはでなかった・・・
でも自分を諦めたくなかった。
どうにかしてこの状況を抜け出したい。
一刻も早く自分を変えたい
そんな気持ちで私は週末を迎えた。
次回に続きます。
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