徹底的に過去を振り返った
感情を書き留める練習をした後、過去の自分を徹底的に振り返った。
成功体験、やりがいを感じたこと、幼い頃の私のこと。
その時の自分はなぜ嬉しいと思ったんだろう?
それはなんでだろう?
とことん自分に向き合って、丁寧に丁寧に自分に聞いてみた。
いいことだけじゃない。
失敗したこと、悔しかったこと、苦しかったこと・・・・。
自分の人生の汚点も全部。
私はなぜ今その出来事を無かったことにしたいと思っているんだろう?
当時の私は、本当はどうしたかったんだろう?
無かったことにしたい自分の過去も掘り返した。
今の自分を作ってるのは過去の自分。
自分の過去をきちんと認めることができれば、きっと今いる暗闇のトンネルから抜け出せる。そう信じるしかなかった。
正直、自分のイヤなことに向き合う時間はとてもつらかった。
自分のイヤな面ばかりに目を向けることになるので、自分がダメ人間に思えてしかたなかった。
感情移入しやすい私は、過去の自分の体験を思い出してしまし、泣きながらノートに感情を書き出すこともあった。
そのくらい一生懸命に自分に向き合った。
暗闇に明かりが見えたとき
私はずっと暗闇を彷徨った。
いつかきっとここから抜け出せる。
早くこんな状況から抜け出したい
その一心で自分に向き合うことを諦めなかった。
これまでの人生の色んな出来事に焦点を当てて「なんでだろう?」「あの時はどうしてあんな感情になったんだろう?」そんな会話を自分と続けた。
そのうちに、他人の目、世間の常識、諦め、コンプレックスなどなど、こんなものが私の心に蓋をしていたことに気づいた。
例えば、幼いころからいくつかやっていた習い事の中でも楽しい思い出がある”英語教室”の話。
私は英語で意思疎通できることがたのしかったし、知らない単語を覚えるのも好きで小学校までは英検の勉強なども苦ではなくよく頑張っていた。
しかしいつからか「正しい英語を使わないといけない」「間違えてはいけない」と思いこんで楽しめなくなってしまっていた。
そして本当は英語が大好きで話せるようになりたかったのに、英語をどれだけ頑張ってもネイティブのように話せるようにはならない自分ばかり想像してそんなみっともない姿をさらすなら最初からやらないでおこう、と考えて真剣に取り組まなかった。
受験に失敗した時もそうだった。
私は当時通っていた高校の中ではしっかり受験勉強をやっていた方だった。
それなのに行きたかった大学の試験に落ちた。
私は頑張ったはずなのに、自分の頑張りを認めることができなかった。
滑り止めで合格した大学があったのに浪人する道を選んだ。
そして浪人して挑んだ二度目の受験。
また私はまた大学受験に失敗した。
それから世間のみんなは、頑張っても失敗する私を見て、残念なやつと思い笑ってるんだろうと勝手に決めつけて、やりたいことを何もやらなくなった。
私は落ちこぼれなんで・・・
表面的にはそう思いながらも、やりたいことに一生懸命だった過去の自分とがんばれない自分を比べていた。
そして、やり場のない気持ちをどこにぶつけていいか分からず、ずっと悶々としていた。
幼い頃は貪欲に追い求めていたものと、大人になって世間体を気にして諦めていたものを対比するとよくわかった。
やりたい気持ちを抑え付けていた突っかかりがなくなると、心の奥にある情熱とか欲求、本当はこうありたいという思いが湧き出てくるようになった。
私を苦しめていたのはこの考え方だ。
いつも自分の気持ちを二の次にしてイヤなことを我慢してきた。
かがうようになってしまったかが分かれば今の状況から脱せる気がした。
このときが一番苦しかった。
それでも自分と時間を取って対話した。
対話をし続け、そんな自分を認めてあげられる時がきた。
今まで私の心に詰まっていた何かが、ポロっと取り除かれた気がした。
人生が急に楽しくなった
私の上にのしかかっていた
重い蓋が取り除かれた時、これまで感じたことのないほどに生きてると実感した。
狭い檻を抜け出してフレッシュな空気を胸いっぱい吸えている感覚。
憂鬱だった次の日の朝が、楽しみになる感覚。
朝起きて光を浴びるためにカーテンを開けて、ぐちゃぐちゃなベットを丁寧に片付ける。
明日をもっとよい明日にするために早寝早起きが自然にできるようになった。
今まで、こんなに1日を充実させたいと思ったことはなかった。
不思議な感覚だった。
自分が何をするでもなく、こんな毎日を勝手に過ごせるようになった。
どんどん自分の気持ちに素直になった
それからは、自分の気持ちに素直になれるようになった。
他人の人生を生きるのはもうやめよう。
やりたいことにも、やりたくないことにも素直でいよう。
これだけ他人に優しくできたんだから、もう自分の人生を生きてもいいじゃん!
十分頑張ってきたんだから、もっと自分にワガママになってもいいじゃん!
そんな風に思えるようになった。
そしたらどんどん、私の心の奥にあった”本当はこうしたかった”が湧いてくるようになった。
自分の心の声に耳を傾け続けたら、やっと本当の自分にたどりつくことができた。
たくさん自分と対話してきたから、私のことは私が一番わかってる。
何がイヤで何が好きかもうよくわかったから、あとはコントロールできれば何も怖くない。
やってみたいことはやってみよう。
そんな思いで私の心の中にふつふつと湧いていた、「海外移住」そして「脱サラして独立」。
まさか決意をしてから3ヶ月ほどで叶えられるとは思っていなかったけど、目の前にチャンスが降ってきたとき、迷わずに飛び込む決意ができた。
失敗なんてない。やってみてダメだったら、それでいいじゃん!
海外に行ってうまくいかなければただ日本に戻ってこればいいだけ。
脱サラして思ったのと違えば、サラリーマンに戻ればいい。
今までの私だったら、失敗したとき「他人からどう思われるんだろう」ばかり気にしていたと思う。
でも当時、私はそんなことこれっぽっちもかんがえていなかった。他人の目を必要以上に気にするつまらない自分とは、さよならできていた。
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[…] 30歳・凡人アラサーが脱サラし海外移住を決めるまで⑥ https://yurikaogino.com/?p=240 【徹底的に過去を振り返った】 […]